Captain Earth

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KEYWORD

リビドーとは、もとはラテン語で「強い欲望」を示す言葉。精神分析医のジークムント・フロイトが、リビドーを「性的衝動を発動する力」と定義して以降、心理学の世界では「欲望のもとになる心的エネルギー」として扱われるようになった。本作における「高濃縮リビドー」とは、人間がもともと持っている活動エネルギーを指す。天王星の衛星軌道にあるオーベロンを拠点とする知的生命体「遊星歯車装置」の面々は不老不死の一族である一方、その精神活動を維持するために大量の「高濃縮リビドー」を必要とする。彼らが人類を狙うのは、生きていくために必要なエネルギー源の確保――いわば“捕食活動”なのだ。

テレパシー・キス

テレパシー・キス

遊星歯車装置のアバターが使う一種の特殊能力で、唇を重ねると、その瞬間の表層意識を、言語を介さずに相手と直接感応することができる。通常、地球上にいるアバター(デザイナーズチャイルド)たちは、自分たちがかつて遊星歯車装置のキルトガングであった記憶を封印し、普通の人間として生き、振る舞っている。「テレパシー・キス」により、彼らはその記憶を蘇らせ、自分の本当の姿の自我を覚醒させる。

インパクター

インパクター

来るべき襲来に備えて、グローブを初めとする各国首脳陣が開発を進めた超大型防衛システム群のこと。キルトガングの出現予想エリアである地球から約37万キロ~3万6000キロのエリアを「第一防衛圏インパクター」と呼称。また、それより低い3万6000キロ~350キロのエリアを「第二防衛圏インパクター」、さらに350キロ以下のエリアを「低軌道インパクター(成層圏内インパクター)」と呼び、それぞれ起こりうる事態を想定した防衛網が敷かれている。
低軌道インパクターを使えば、キルトガングの迎撃は確実であると考えられているが、地球に近いため、その使用は、地上に多大な被害を及ぼす。
また主人公の真夏ダイチらが乗り込むライブラスターを動力源とする兵器、生命力機関搭載型機動主機、「種子島エンジンシリーズ」のオーディナリーは、衛星軌道でキルトガング迎撃用の武装を装備し、有人型インパクターとなる。

魔法少女

魔法少女

ミッドサマーズ・ナイツのメンバーである夜祭アカリは、魔法少女を自称する。
その自称は、彼女が持つ優れたハッキング技術に由来するようだ。もともとコンピュータの世界では、優れたハッキング能力を持つ人を「ウィザード(魔法使い)」と呼んでいたが、彼女はそれにひっかけて「魔法少女」を名乗ることにしたのだろう。
だが遊星歯車装置の人質となった時、彼女はそのスキルの高さよりも、むしろ胆力の強さとあまりにも大胆な駆け引きで、敵に勝った。 心の力で、現実の状況を操る術。それが、魔法でなくてなんだろう?

オルゴンエネルギー

オルゴンエネルギー

知的生命体だけがもつリビドーのエネルギー。
銃の形をしたエネルギー発生装置「ライブラスター」から発射される、強大なエネルギーも、このオルゴンエネルギーである。
ライブラスターがその操者の生命力と共鳴して生まれるエネルギーは無限のものとされる。遊星歯車装置たちは、自分たちの精神活動を安定的に維持するためにも、ぜひともライブラスター(とそこから得られるオルゴンエネルギー)を獲得したいと考えているものの、なぜか彼ら自身は引き金を引くことができない。いわば本作は、この「無限のエネルギー」をめぐって、人類とキルトガングの間で交わされる“エネルギー戦争”として見ることもできる。

エゴブロック

エゴブロック

遊星歯車装置の“本体”ともいえる記憶素子のこと。魂を情報化し、結晶化させたもの。いわば、自らの精神を永久に保ち、記録し続ける「箱」とでも言えるだろうか。
このエゴブロックがある限り、エネルギーさえあれば、キルトガングの体は、何度でも再生する事が可能である。エゴブロックが破壊されなければ、彼らは理論的には不老不死の生命体である。

エンタングル・リンク

エンタングル・リンク

「エンタングル」とは「量子もつれ」の意。遊星歯車装置(キルト銀河市民)が、エゴブロックを超空間移動するために用いる。